築120年古民家リフォーム㉜

母屋とコミ栓

屋根の骨組みとなる母屋を入れて、柱と同じようにコミ栓を打ちます。

この「コミ栓」ですが、どんなものなのか?と申しますと・・・

「柱に通した貫(ぬき)などを固定するため、柱の側面から打ち込む小木片」のことです。

日本の風土に合った伝統的で高い技術力を必要とする建築技法のひとつで

主に古い神社やお寺などの建築において使われていることが多い技法です。

私は普段から「コミ栓」の技術を使って一般住宅の施工を行っていますが

何故かと申しますと、一言でいえば木造建築であっても地震に強く丈夫なうえ

仕上がりも美しい家を作りたいと考えているからです。

木材に同じ木で栓をする事で、土台・柱・桁の膨張伸縮に追随し、結果として

緩みにくい頑丈な骨組みとなり、長い年月家族を守ってくれるのです。

1300年以上もの長きにわたり、地震で倒壊することもなく

例えば、代表的な日本最古の建造物である法隆寺の五重塔にも

コミ栓など日本建築の伝統技術が多用されています。

創建時の姿を現在に留めていることを考えれば、こういった伝統技術が

いかに素晴らしいものであるかということが、お分かりいただけると思います。

しかし、たった一つ難点が・・・

それは、施工できる大工が減少の一途を辿っているという点です。

日本の風土に合った伝統的で高い建築技術ですが、施工できる大工の減少と共に

現在では失われつつあるようです。

化粧タルキを打ち付けて、サッシも入り始めました。

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